2021-01-17

microSDは結局何買えば良いの?

 Takeaway


最近のmicroSDカードはそこまで品質が悪くないので,適当に買ってもデータ消失するなどといった大障害に遭遇することはほとんどない. ただ,聞いたこともないようなメーカの物は避けるべき.確実でまず疑う必要のないのは SanDisk, Panasonic, Toshiba の3社.何故この3社かというとそもそもSDカードの規格を作ったのがこの3社だから. 次点で SDA Board Member に名前がある企業から選ぶと安心. 逆にまずいのは SDA General Member に名前が見当たらない企業で,あえて載っていない企業を選ぶのはお金と心に相当のゆとりがないなら避けるべき.

とはいえ,SDカードはそもそも書き込み回数制限のあるものなので,信頼性が高いものを選んでもいつか壊れる. 壊れた時は消耗品として割り切ることが大切. これは,通常の使い方では制限が来る前に用済みになることが多いが,特別に書き込み回数の多い運用をしていると稀に到達することがある. ただそれよりも物理的破損などを気にした方が良い. 壊れた時はデータは戻ってこないが,保証で交換してくれることはあるのでよく確認しておこう.

色々使い回すことを考えたりすると汎用性が重要になる. また,基本的にmicroSDは後方互換性があるので, 新しい凄く早いmicroSDカードは古い機器に刺しても速度が出ないだけで使えることが多い. その上で色々考えて厳選した結果が冒頭の機種選定に繋がった. なお,厳選するにあたって気にした点などは下にまとめるが,細かく説明するときりがないので誤りのない範囲で最低限の説明に留めておく. その結果,SanDisk の Extreme Pro に至った. 性能良く,品質も悪くなく,評判も悪くない.個人的に長く使い続けている物もあるが,書き込みエラーなどに遭遇したことは,幸い,ない. さらに保証が無期限保証なのでいつ壊れても保証を受けられる安心感もある(購入後の製品登録は面倒でも必ず行おう!). 近い将来,より良いmicroSDカードが発売される可能性も十分にあるだろうが,2021年01月現在,汎用的に使うという意味ではこれを買っておけばまず間違い無い. ただ,容量が128GBまでしかないのでそれ以上の場合は普通のSanDiskのExtremeから選ぶの楽. 総じてそこそこ高いけど,トラブル時にSDカードの品質を疑う必要性の低減と,壊れた時の対応コストを念頭においた信頼性と保証を考えると,相応のお金を払う価値がある


厳選したい人向けのちょっとした情報


クラスって何?

Cクラス(Cの中に数字),UHSクラス(Uの中に数字),Vクラス(Vの横に数字)とかあるのは,単純に書き込み速度を表現しているだけ. 書き込み速度〇MB/sの〇の数字を表しているのがCとV. Uはその10倍の値,たとえば10MB/sなら1で30MB/sなら3になっている. 公式のSD Speed Classの画像がわかりやすい. スマホやビデオカメラで高画質撮影するならちょっと気にする必要あり. 逆にそんな速度必要ない運用なら用途にあわせて遅い書き込み速度の物を買っても支障は少ない.


A1とかA2って何?

クラスは書き込みだけなのに対してA1とA2は読み書き両方(厳密にいうとRandom Read, Random Write)をあらわたしたもので,A2の方が高性能. どのぐらい高性能かは公式の表を見よう. IOPSの単位がわからない人はとりあえずA2選んでおけば間違いないと思っていれば良い. スマホでゲーム,そのゲームデータやセーブデータをmicroSDカード保存にしているならA2だと気持ち早くなるかも.逆にゲームはほとんどしなくてスマホで撮った写真保存目的ならA2である必要性はない.


信頼性は?高耐久ってなに?

セキュリティカメラとかドライブレコーダでもの凄く書き込みまくるなら一般的に「高耐久」とか言われているのを選ぶと安心. これらの違いは技術的な記録方式の違いによることが多く,SLC,MLC,TLCの違いに依ることが多い. 汎用目的なら気にする必要はほとんどない. 何がどう違うかイメージが欲しいならパナソニックのページがわかりやすい. 書き込み方式が明示されていることも多くはなく選択肢はかなり少なくなる. SanDisk の場合は High Endurance や Max Endurance もあるが,確実にSLCが良いなら産業用のSDカードから選ぶことになりそう. SanDisk なら Western Digital Industrial microSD から選ぶ必要がある. SanDisk は Western Digital の子会社なので,これはSanDiskがが作っていてほぼ間違い無い動作が保証されている(少なくとも産業用なので個人用より信頼性が低いことはほぼありえない). しかし,普通に私生活や研究で使う上でSLCはほぼ必要ない.あえてあげるなら研究室内の防犯カメラとかには使えるかもしれない. あとは,交換が面倒な場所に設置する機器とかなら検討しても良いかも. でも,SLCは価格が高いのでよほど運用が重要かつ高信頼である必要性のあるものでないかぎり求める必要はない.


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